面白い映画、みてきました。
まず、僕は原作のノンフィクション「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」を読んでいなかったけれど、とてつもなく楽しめた。

ただ、前提として知っておいた良いことがいくつかある(もちろん、知ってなくてもいい)。いくつか挙げると「大恐慌前後のざっくりとしたアメリカ史」「サブプライムローン問題」「初歩的な金融用語」などでしょうかね。

とはいえ、大学でほんの少ししか経済をかじっていない僕でも幾分かは、幾分かはわかったし、ユニークな方法で驚きの人たちが解説してくれる"パート"があるので、あまり気にしなくてもいいと思う。

この作品は、公式サイトから引用させていただくと 「
世界経済を襲ったリーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた4人のアウトローたちの真実の物語」、ということになる。
僕は、基本的に減点方式で映画をみないし、1つの気に入らない部分が他の良い部分を覆してしまうような、1つのマイナスポイントをネチネチネチネチ引きずるような穿った見方もしないので、気に入ったところを中心に見るタイプです。
なので、好きなポイントが複数ありました。
 
まずは言わずもがな脚本。130分が異様に短く感じたし、内容の割にテンポもよかった。まとまった脚本と鮮やかな監督の手腕によるものだと思いますね。ただし、キャラクターが多い。ノンフィクション故に、原作が存在するが故に削れるわけもないのでしょうが、目まぐるしく展開していくので、集中しつづけて見ないといけない。だから、もしかしたら、TVドラマとして放映するのもアリだったかもしれない。これは原作読んだことない人間の意見なので一向にスルーして構いませんが。

次、キャスト。まあ、名優揃いですよねこの映画。ライアン・ゴズリング、ブラピ、スティーブ・カレル、クリスチャン・ベイル。面白いところでは、マーゴット・ロビーや顔パンパンなセリーナ・ゴメスとかも。 アル・サピエンザが出たところはちょっと笑ってしまった。主要キャストは文句なしですね。クリスチャン・ベイルって風の噂で演技が…みたいな話聞くんですけど、僕はクリスチャン・ベイルの演技大好きなんですよね。特に「アメリカン・サイコ」とかもそうですけど、変人とか狂人とかの役が本当に好きなんですよ。だからこそ、 今回のマイケル・バーリ役、最高でしたね。変人というのは語弊があるかもしれませんが。まああとはスティーブ・カレル。失礼な言い方になるかもしれないが、ずっとコメディ俳優という認識で見てたから、「フォックス・キャッチャー」といいこれといい、凄まじい演技でたまんかったです。

続いては、演出/カメラワーク。これは正直言ってかなり人を選ぶ。無理な人はこの演出だけで無理だと言うかもしれないです。でも僕はこれお気に入りなんですね、無駄に揺れるカメラワークやキャストの不自然な顔のアップとか、ほかにはいわゆる第四の壁を超えた語り。かーなーり好きです。個人的にはかなりフィンチャーっぽいなーなんて思いながら見てたんですけど、誰か同じこと思ってる人いないかな。「ハウス・オブ・カード」みたくなってきた。あと、これは演出の一環と思っていいと思いますが、曲のチョイスも素晴らしかったですね。笑ったのは、日本食レストランNobu好きすぎる人が出てたことかな。日本には東京にしかないらしいですけど、有名なレストランみたいですよ。

とはいうものの、これ、一応主要人物はみんなひどい目にはあいませんけど、ハッピーエンドではないですよ。実際起きた問題を取り扱っているんで、お分かりかとは思いますが。そこを差し引いても、映画としてよくできてます。
 ということで、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」、面白かったです。演出が気に入ればきっと面白いですよ。
あー結構長くなっちゃった。 


3/6追記

この映画、たぶん日本人とアメリカ人では感じ方が違うのかもしれない。
僕自身、生まれも育ちも東京の日本人だし、どちらの感じ方が良い悪いという優劣の話ではなく。
ただ単に感じるところ、着目するところが違うように思えた。