面白い映画、みてきました。たぶんネタバレ無し

4月9日より公開の映画「ボーダーライン」を新宿でみてきました。

でも、去年から日本公開を今か今かと待ちわび、ようやく劇場で見れるぞ!とか思ってたのに近所の映画館でやってねーの。
近所どころか池袋でもやってないし、東京では7、8館くらい?での上映なので、普段家から出ない自分にとっては非常に辛い遠出でしたよ。

とりあえず、結論から言うと面白い(僕の評価は面白いかつまらないかの2つしかないですけど)。

まずなにより、メインキャストが魅力的。
エミリー・ブラント、ジョシュ・ブローリン、ベニチオ・デル・トロ…特に男連中の存在が不気味で、圧倒的なんですよね。釘づけになりました。あと、ある程度重要なシーンを担うキャラクターとしてジョン・バーンサルが出てきたのに驚いた。そんでもって、え、なんか出てきたよ、ん?おいもう終わりかよ!みたいな出番の少なさにも驚いた。まあとにかくキャスト陣は最高でしたね。ベニチオ・デル・トロとかほんともうかっこよすぎ最高かよって感じです。

そうそう、ここで一応タイトルに触れておきますと『ボーダーライン』という邦題、僕は良い、と思いましたね。あらすじは調べてもらうとして、作中のメインストーリーに「国境」が何度か絡んできます。それと、日本版のプロモーションでは「その善悪に境界(ボーダー)はあるのか」というコピーが使われてます。つまりダブルミーニング。

僕の意見では、そのコピー上手いなあと思っていて、この作品って導入の仕方もあって、善と悪の境界線が序盤こそわりとハッキリしてましたけど、やけにぼんやりしてるんですよね。で、話が進んでいくごとにその境界線がもっともっと滲んできて、「んー、善いことってなんだっけ?」となってくる。建前は「善いこと」をしようとしてるけど、じゃ誰にとって「善いこと」なの?「悪いこと」との違いはなに?「秩序」って善なの悪なの?と疑問を持ちつつ見ていたから、自分がその「ボーダー」を見失いそうになってました。とはいえ、原題の「Sicario」もいいと思いますし、殺し屋が意味する人物を想像しながら見るのも楽しいかもしれません。でもやはり僕みたいな人間はスペイン語なんてアディオスとかくらいしか知りませんし、「ボーダーライン」でよかったなと思います。

映画の内容としては、非常に緊迫感があった。こう文字に起こすとかなり陳腐なんですが、緊迫感が本当にすごい。なんか砂ぼこり食ってるみたいな息苦しさとか、息することを忘れるような重い銃撃戦とか、恐い(ホラー的な意味でなく)と思わせる構成とか、俳優陣の緻密な演技とか、安全であるはずのシーンでもずっと気が抜けないし、文字通り釘づけにされましたわ。上映時間あっという間。

これは平和が訪れるようなハッピーエンドなんかじゃないし、過酷な環境で擦れて悪に堕ちていく、みたいなよくある展開でもないです。でも、ラストシーンを見て、心にズシンとくる。もう一回見たい面白い映画だった、なんて考えてます。