いまや一般的となった「レビュー」制度の話

レビューって見ますか?ゲームとか映画とか。通販サイトであれば、日用品などのレビューもありますよね。Amazonはじめ、有名どころだとIMDbやRotten tomatoes、ゲームも含めればMetacriticなんかが有名です。
こういった評価が記事になり、話のタネになることも多いし、実際、僕も仕事でレビューをまとめたりしてます。

レビューがあるからこそ、その作品の楽しみ方とか、ダメなポイントとか、色々なことがわかるのはとてもいい点だっていうのは間違いありません。娯楽作品にはお金がかかりますから、レビューという存在は必要と言っていいとさえ思います。
また、そういった評価(集計)サイトは得てして、スコアを算出しますよね。まあ、何点から上なら面白いのか、という範疇は人それぞれではありますが、一般的には70か80点以上が面白い作品となるでしょう。

そこまでは良い。繰り返しになりますが、レビューサイトは話のタネになる。共通の話題を持つ知らない人と突然話す機会も多いこの仕事柄、話題の作品の評価傾向というのは非常に重要な時間つぶしになります。そこまでは良いんです。


ただ、問題はここからです。
これは僕個人の意見ですから、深く考える必要はありませんし、流していただければいいです。
で、そこを踏まえて見ていただきたいのですが、


僕は、多くの人が「レビューを信じすぎ」だと思うのです。

見る前、遊ぶ前からレビューを見たりすることは悪いことでも、間違っていることでももちろんありません。しかし、忘れがちなのは、レビューは公平公正なものではない、ということです。

たとえば、僕は感想は言いますが、レビューはしません。ましてや点数などもってのほか。
そして、自分の感じた気持ちが一番大事である、という人間です。まあ基本的になんでも面白いと感じる性格なので、オススメはするけど、面白いかどうかの判断は個人に委ねます、というスタンスで生きてます。

至極当たり前のこと言ってますよね?
でも、それが出来ない人がいる、というのが僕の考え。


どういうことかというと、「レビューサイトで酷評されている"から"、つまらなかった」、と考える人が多いように思えるのです。
ようは、レビューサイトで酷評されてる、ネットの評判が悪い=じゃあつまらない、というバイアスにかかっているのでは?ということ。もっと言うと、自分で見る前から、つまらないことが確定しちゃってるんじゃないですか?ということです。

「レビューサイトで酷評されてる"通り"、つまらなかった」ならまだわかります。まあ、それも、見る前からマイナスのイメージ持ってますからバイアスにかかってると言っていいと思いますが。

前述の通り、レビューとは公平公正なものではありません。各レビュアーの思想という思想が色濃く出ます。また、1つのマイナスポイントが作品全体の評価に影響を与えることも無くはないでしょう。
そんなレビューが簡単に見る前から見れてしまう。そして集計サイトであれば、それがさらに平均化される。複数の意見に触れられてしまいます。


ある作品に100件のレビューが寄せられているとしましょう。
その100件すべてが50点以下で平均は20点くらいです。
そして、あなたはその作品を見ていない。
さあ、あなたはこの作品をどう思いますか?



序盤に戻るようですが、レビューにはいい点があります。便利なところがたくさんあります。そして、映画を観るためには、ゲームを遊ぶためには、限りあるお金を使わなくてはいけません。仮に、僕の意見を汲んで、レビューを見ずに何かにお金を払い、結果損したな、と思ってしまっても、責任はとれません。でも、悪い点があるということを知ってほしいのです。

なにも、レビューを見るな、とは言いません。そして、これは僕個人の意見だということを改めて言っておきます。
なにより、「レビューを見てから作品に触れるのが自分の楽しみ方だ」と言う方がいらっしゃるなら、それはもちろん尊重します。

でも、一般につまらないと言われている作品が面白かったとき、なんで他の人のレビューを信じてしまったんだろう、と思うときも来るかもしれません。だからこそ、最初は自分で作品に触れる。そのあとにレビューを見てみたり、友達に聞いてみたりすれば、そういった考えがあるのか、とか、その部分を評価してるのか、という新しい意見に出会えます。あくまでベースとなるのは自分の考え、評価であって、他人の意見ではありません。他人のレビューはあくまで二次的なものであるべきだと考えます。だからこそ人柱などと言わず、「本当の」自分なりの評価基準を見つけられたら、もっと楽しめるんじゃないでしょうか。



最後に、1つ実体験を話すのであれば、PS2で発売された『絢爛舞踏祭』というゲームがあります。
2005年クソゲーオブザイヤー次点であるこの作品は、一般にはやはりクソゲーという評価を下されています。

しかし、そんなクソゲーオブザイヤーの存在など知らない僕は買いました。当時小遣いも少なかった僕が、大枚をはたいて。
そして、ドはまりしました。
今でも、自分のビデオゲームトップ10を挙げるとしたら、『絢爛舞踏祭』は間違いなくランクインします。

評価というのは得てしてそういうもの。結局は自分の感性や気持ち次第ではないかな、と。